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<コロナ>「オミクロン株」特徴は<?> - シバケン

2021/11/28 (Sun) 23:46:36

<参考=NO.1536 ≪新型コロナ≫南アフリカで新変異株を確認 免疫回避、高い感染力の恐れ>
(21/11/27)
http://mrshibaken.g2.xrea.com/majinbbs/mina_wadai_204.htm#no1536


<図1>


<参考=「図解でわかる!新型コロナ 2020-21」(毎日新聞)>
https://mainichi.jp/graphs/20210331/hpj/00m/040/001000g/44?inb=ys

Re: <コロナ>「オミクロン株」特徴は<?> - シバケン

2021/11/29 (Mon) 00:58:50

<副題=オミクロン株の特徴は<?>>


<図2>
懸念すべき変異株 VOCの特徴の比較(筆者作成)忽那賢志感染症専門医


>南アフリカ共和国から新たな変異株が見つかり、11月26日にWHOはこれをオミクロン株として「懸念される変異株(Variant of Concern)」に位置づけました。

>現時点でオミクロン株について分かっていることをまとめました。

>新型コロナウイルスの新しい変異株である「オミクロン株」は2021年11月11日にボツワナで採取された検体から初めて検出されました。

>その後、南アフリカで11月14日以降に採取されたサンプルからも検出されています。

>南アフリカの中でも特にハウテン州という地域で多くの症例が見つかっており、11月12日から20日までの間に検査された77例全てがこのオミクロン株による感染者であることが分かりました。

>ハウテン州では、特に学校や若者の間で感染者が急増していましたが、現在検査されている検体の半数以上がオミクロン株であることから、南アフリカの保健省はすでにハウテン州ではこのオミクロン株が主流になっていると推定しています。

>この地域はこれまではデルタ株が広がっていた地域であり、デルタ株から置き換わって広がっていることから、オミクロン株はデルタ株よりも感染力が強い可能性が指摘されています。

>オミクロン株はすでにアフリカ以外でも見つかっています。

>香港では2例のオミクロン株による感染者が報告されています。1例は2回のワクチン接種歴があり、10月下旬から11月にかけて南アフリカへの渡航歴があり無症状であったとのことです。もう1例は2回のワクチン接種歴があるカナダからの帰国者であり、前述の南アフリカからの症例と同じ検疫隔離用ホテルの向かいの部屋に滞在していたとのことです。このカナダからの帰国者は、南アフリカからの帰国者の症例がサージカルマスクを着用せずにホテルの部屋のドアを開けた際に感染したのではないか、とのことです。

>またイスラエルでもマラウィからの渡航者であった1例の確定例と2例の疑い例が報告されています。

>ベルギーからは、エジプトに渡航歴のあるワクチン未接種者からオミクロン株が見つかった、と報告されています。

>このように、すでにオミクロン株が見つかっている南アフリカやボツワナ以外にもマラウィやエジプトからの渡航者からもオミクロン株の感染者が見つかっていることから、このオミクロン株はすでにアフリカの他の国々にも広がっている可能性があります。

>まだ十分に分かっていないことが多いのが現状。デルタ株よりもさらに感染性が強くなっている可能性はあるが、現時点では結論づけることはできない。


>感染力への影響は?
>オミクロン株についてはまだ十分に分かっていないことが多いのが現状です。

>南アフリカ共和国の一部の地域でデルタ株から置き換わっているということからはデルタ株よりもさらに感染性が強くなっている可能性がありますが、南アフリカ共和国では感染者のうち新型コロナウイルスの遺伝子配列まで調べられている割合は一部であることから、特定のクラスターに偏っている可能性もあり、現時点では「デルタ株よりも感染力が強いか」を結論づけることはできません。

>スパイク蛋白には32もの変異が見つかっており、このうちH655Y、N679K、P681Hという3つの変異はスパイク蛋白2箇所の開裂部位(S1/S2)の近くの変異であることから、感染力の増加に関わっている可能性があります。 


>重症度への影響は?
>現在のところ、オミクロン株による感染者において特に重症度が高くなっているという報告はありません。

>南アフリカからの報告によると、オミクロン株の感染者で特に特徴的な症状というものはなく、無症状の人もいるとのことです。


>ワクチン接種や再感染への影響は?
オミクロン株は、30を超える変異を持ち、これまでの約2年間の新型コロナウイルスの流行の中で、最も分岐した変異株です。

>このため、ワクチンの効果を低下させ、再感染のリスクを高める可能性が懸念されています。

>実際にこれまでにワクチン接種者でも感染例が報告されていますが、ワクチン接種による感染予防効果は時間とともに低下しますので、この報告だけでオミクロン株のワクチンへの影響を推し量ることはできません。

>スパイク蛋白に起こっている変異のうちのいくつかはこれまでの変異株でも報告されており、ワクチンの有効性低下や再感染に関連していると考えられています。

>また、過去に実験のために合成された変異株は、ワクチン接種者や回復者の免疫に強い抵抗性を示しましたが、このスパイク蛋白に20の変異がありました。

>オミクロン株は、この合成変異体よりもさらに多くの変異がスパイク蛋白にあることから、ワクチンの有効性に大きな影響を与えるのではないかと懸念されています。

>しかし、実際にこの変異株がワクチンの効果やブレイクスルー感染にどの程度の影響を与えるかを評価するには、さらなるウイルス学的調査やワクチン効果を検証する研究が必要です。

>一般的に、これまでの変異株では感染予防効果は落ちますが、重症化を防ぐ効果は保たれています。ワクチン接種が新型コロナの感染対策として重要であることには変わりありません。


>オミクロン株に対する今後の対策は?
>以上のように、オミクロン株についてはまだ分かっていないことが多く、現時点ではどれくらいの脅威であるのか判断することは難しい状況です。

>現在オミクロン株が広がってきている南アフリカやその他の地域での、今後のさらなる情報が待たれます。

>しかし、デルタ株からオミクロン株に置き換わっている地域があることは大きな懸念であり、水際対策を強化し日本国内への侵入をできる限り阻止・遅延させる必要があります。

>日本政府は南アフリカ、ナミビア、ジンバブエ、ボツワナ、レソト、エスワティニのアフリカ南部6カ国からの入国者や帰国者に対する水際対策を強化することを発表しました。

>しかし、前述の通り、すでにオミクロン株はこれらの国以外のアフリカ諸国でも広がっている可能性があり、より広範囲の国に対する水際対策の強化が望まれます。

>また、2021年11月26日時点で日本国内のゲノムサーベイランスではオミクロン株は検出されていないとのことですが、引き続きゲノムサーベイランスで検疫・国内での監視を行う必要があります。

>オミクロン株が出現したとしても、私たちにできる感染対策は変わりません。

>手洗いや3つの密を避ける、マスクを着用するなどの感染対策をこれまで通りしっかりと続けることが重要です。

>また、ワクチンはオミクロン株に対しても有効である可能性が高く、今後予定されているブースター接種についても時期が来ればぜひご検討ください。

>ただし、ワクチン接種後もこれまで通りの感染対策は続けるようにしましょう。
>忽那賢志感染症専門医

<参考=「オミクロン株の特徴は?」(Yahoo!ニュース)>
https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20211127-00269968

Re: <コロナ>「オミクロン株」特徴は<?> - シバケン

2021/11/29 (Mon) 18:03:11

<副題=外国人の新規入国を原則停止>

感染力強く。
されどの、毒性は、不明。
なれどの、安全見て、当面の対策、厳重にで、結構なると。


>政府は新型コロナウイルスの水際対策をめぐり全世界からの新規入国を原則停止する。8日に緩和したビジネス目的の滞在客らの新規入国について、当面の間は認めない。新たな新型コロナの変異型「オミクロン型」の流入を防ぐ。

>岸田文雄首相は29日午前、記者団の取材に「オミクロン型については強い危機感を持って臨んでいる」と語った。首相は同日午後、緊急避難的な措置として30日午前0時から新規の外国人の入国を停止すると発表した。「まだ状況が分からないのに岸田は慎重過ぎるという批判については私がすべて負う覚悟だ」と述べた。

>松野博一官房長官は29日午前の記者会見でオミクロン型の感染者は「現時点では日本国内で確認されていない」と話した。

>政府は8日にビジネス客、留学生、技能実習生の外国人に関して、日本への新規入国を認めた。受け入れ企業や団体の管理と所管する省庁による承認と、入国後の自宅などでの待機を条件と定めた。

>待機期間は短期のビジネス目的の滞在などの場合は行動計画の提出を条件に最短3日間になった。技能実習生、留学生はワクチンを接種していれば10日間だ。

>政府はこうした外国人の新規入国の緩和措置を再度とめる。海外でオミクロン型の感染が広がりつつあるため、国内への流入を防ぐ狙いだ。原則として日本国籍を持つ日本人らを除いて入国ができなくなる。

>これまで政府はオミクロン型の感染者が出た南アフリカなど9カ国を入国緩和の措置から外していた。まだ感染者の発生が報告されていない国・地域も含めて全世界を対象にする。

>南アフリカなどから日本人らが入国する場合に関しても、入国後10日間は検疫所が確保した施設で待機させるように切り替えた。無症状者らが国内で行動して感染が広がるのを予防する。首相は29日午後、9カ国に加え14カ国・地域も対象にすると表明した。待機期間など詳細は別途、検討する。

>オミクロン型はすでにドイツ、イタリア、オーストラリア、オランダなどアフリカ以外でも感染する事例がみつかった。イスラエルは全外国人の入国禁止を決めた。米欧も相次いで南アフリカなどからの渡航制限を打ち出している。

>日本でも感染が広がる可能性が懸念されている。日本はビジネス客らの新規入国でも受け入れ企業や団体の管理などを条件にしており、もともと新規入国の基準は厳しい。

<参考=「外国人の新規入国を原則停止 政府、オミクロン型に対応」(日本経済新聞)>
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA291I60Z21C21A1000000/

Re: <コロナ>「オミクロン株」特徴は<?> - シバケン

2021/11/29 (Mon) 20:06:41

<副題=帰国の日本人にも、厳格な隔離措置。>

コレ又、当然<!>


>岸田文雄首相は29日午後、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の世界的な感染急拡大を踏まえ、外国人の新規入国を一時的に原則停止する方針を表明した。現在、入国規制を強めている南アフリカなど9カ国に加え、感染が確認された14カ国・地域から帰国する日本人にもリスクに応じて厳格な隔離措置を実施すると説明した。いずれも30日午前0時から適用する。官邸で記者団の質問に答えた。

>首相は、世界保健機関(WHO)がオミクロン株を「懸念される変異株」に指定したことを指摘し、「わが国も最悪の事態を避けるために、緊急避難的な予防措置として外国人の入国は30日午前0時より全世界を対象に禁止する」と述べた。期間については「オミクロン株についての情報がある程度明らかになるまでの念のための臨時、異例の措置だ」と説明した。

>首相は日本が先進7カ国(G7)の中でもワクチン接種率が最高水準にあることや、2回目接種から最も日が浅い状況にあること、マスク着用など行動自粛に対する国民の協力姿勢などを挙げ、「オミクロン株のリスクへの耐性は各国以上に強いと認識している。未知のリスクには慎重の上にも慎重に対応すべきと考えて政権運営を行っていく」と強調した。

>政府は今月8日から外国人のビジネス関係者や留学生、技能実習生らに対する入国制限を大幅に緩和する一方、26日からは水際対策で設けていた1日当たりの入国者数の制限を3500人から5千人に引き上げていた。

<参考=「帰国日本人にも厳格な隔離措置 オミクロン株 首相」(産経新聞)>
https://www.sankei.com/article/20211129-GWBYEKC2JNISBIK36BCTHGARCY/

Re: <コロナ>「オミクロン株」特徴は<?> - シバケン

2021/11/29 (Mon) 23:24:45

<副題=「オミクロン株」は、悪いところ、総取り<?>>

まだ、わからんですが。
当然の、用心、用心、火の用心、するに越した事、ありませんですが。
対応法なるは、2年間の学習で、わかってるです。

<表>
オミクロン株の特徴


>政府が監視体制を強める新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」は、感染力が高まったり、ワクチン効果を弱めたりする可能性が指摘されている。その特徴を「主要な変異株の悪いところを総取りした」と表現する専門家もいるが、全体像は見えておらず解析が急がれている。

>オミクロン株は、ヒトの細胞への感染の足掛かりとなる突起状の「スパイクタンパク質」に約30カ所の変異を持つ。これまで検出された変異株の中で最も多様な変異がある。世界中で広まったデルタ株やアルファ株などの特徴である「K417N」「T478K」「N501Y」などの変異があり、東京農工大の水谷哲也教授(ウイルス学)は「これまでの主要な変異株の悪いところを総取りしたような変異株だ」と指摘する。

>ただ、詳しい性質は明らかになっていない。世界保健機関(WHO)は28日の声明で、オミクロン株について、南アフリカの一部地域で感染者と入院率が増えているが、現時点で症状が他の変異株と異なるという情報はないとした。重症化率の高さなどの解明には「数日から数週間かかる」という。

>一般に、スパイクタンパク質に入る変異が多くなるほど、構造や機能が変化する可能性が高まる。国立感染症研究所によると、スパイクタンパク質に変異を20カ所入れた合成ウイルスを用いた実験では、感染者やワクチン接種者の血液で免疫を逃れる性質が確認されたとする報告がある。オミクロン株でも、こうした多重変異によるワクチン効果の低下や再感染の可能性が懸念されるという。

>ただ、ワクチン接種によってできた中和抗体が結合できるウイルス上の目印は複数あり、水谷教授は「ワクチン効果が弱まる可能性はあるが、無くなることはないだろう」と話す。

>一方、すでに世界各国で水面下での感染が拡大し、日本国内に入り込んでいる可能性もある。日本政府は、水際強化に加え、全国のゲノム解析による監視体制を強化。感染研ではオミクロン株を検出するPCR検査の手法を開発中だ。

>東京医科大の濱田篤郎特任教授(渡航医学)は「気温が下がり、年末年始に向けて人流が増え、国民のワクチン効果も落ちていく今後、国内でオミクロン株が次の感染の波を作る可能性もある。詳しい性質が判明するまでは水際対策を強化し、少しでも流入を遅らせるべきだ」と話している。

<参考=「オミクロン株「悪いところ総取り」 専門家指摘」(産経新聞)>
https://www.sankei.com/article/20211129-VVSSF2LRU5NV7E6RAVG7A67VFA/

Re: <コロナ>「オミクロン株」特徴は<?> - シバケン

2021/12/09 (Thu) 23:44:50

<副題=オミクロン変異ウイルスに新型コロナ治療薬は効くのか 既存の承認薬は使用できるか?(Yahoo!ニュース)>

現時点、概ね、感染力高く、されどの、重症化の話出てませんです。

<図1>
2021年12月9日時点での新型コロナ治療薬のまとめ(筆者作成)


<表2>
新型コロナ治療薬のメカニズム(筆者作成)


<写真3>
モルヌピラビル(提供:Merck & Co Inc/ロイター/アフロ)


<表4>
オミクロン変異ウイルスに対する治療薬の影響(筆者作成)


>オミクロン変異ウイルスに対する治療薬
>オミクロン変異ウイルスに対する新型コロナワクチンの有効性が現在議論されていますが、これまで新型コロナに使用されていた治療法は果たして大丈夫でしょうか?

>2021年12月9日現在承認されている新型コロナ治療薬は、ウイルスの侵入を防ぐ抗体カクテル療法カシリビマブ/イムデビマブ(商品名:ロナプリーブ)、ソトロビマブ(商品名:ゼビュディ)、ウイルスが増えるのを抑えるレムデシビル(商品名:ベクルリー)、ウイルスによる炎症を抑えるデキサメタゾン、バリシチニブ(商品名:オルミエント)の5つです(図)。現在、メルク社のモルヌピラビルが承認申請中です。ファイザー社のパクスロビドについては、国内での承認はもう少し先のようです。

>新型コロナの治療薬には、ウイルスの侵入を防ぐ薬、ウイルスが増えるのを抑える薬、ウイルスによる炎症を抑える薬の3種類があります(表1)。オミクロン変異ウイルスに対する有効性が問題となるのは、抗体カクテル療法カシリビマブ/イムデビマブやソトロビマブといったウイルスの侵入を防ぐ薬です。この理由は、ウイルスの侵入時に必要なスパイクタンパクが変異するからです。新型コロナワクチンもこの侵入門戸に作用するものなので、オミクロン変異ウイルスに対して有効かどうか現在も議論が続いています。

>オミクロン変異ウイルスでは抗体療法の有効性が低下する?
>無症候性の濃厚接触者に対して、発症予防目的で抗体カクテル療法カシリビマブ/イムデビマブを使用することが可能ですが、オミクロン変異ウイルスに対して有効性が低下する可能性があると開発元が発表しています(1)。オミクロン変異ウイルスの場合、抗体カクテル療法が認識する部位の近くに多くの変異が存在するためです。

>一方、2つ目の抗体療法として承認されたソトロビマブについては、新型コロナウイルスのスパイクタンパクの基礎的な部分に作用するため、新たな変異ウイルスがあらわれても効果が変わらないことが期待されていました(2)。実際、オミクロン変異ウイルスの疑似ウイルスを使った実験において有効性が示されたと発表しています(3, 4)。

>抗体カクテル療法カシリビマブ/イムデビマブは発症予防目的で使用可能であるため重宝していますが、今後オミクロン変異ウイルスが流行した場合、抗体療法はソトロビマブ一択となってしまう可能性があります。

>経口抗ウイルス薬は引き続き有効
>ウイルスが増えるのを抑える薬として現在承認されているのは、レムデシビルです。侵入してきたウイルスが複製されないようにする薬剤であり、スパイクタンパクとは関係ないことから、変異ウイルスで効果が落ちるということはなさそうです(5)。


>レムデシビルは点滴製剤ですが、現在期待されているのは軽症者に対する経口抗ウイルス薬です。高い有効性が報告されているパクスロビドや、現在承認申請中のモルヌピラビルやについても、作用機序から効果が落ちるということは考えにくいです。パクスロビドを開発したファイザー社のCEOは「プロテアーゼというところに変異を起こすことは難しいため、オミクロン変異ウイルスに対しても有効という自信がある」と述べています(6)。

>炎症を抑える薬剤に影響はなし
>増えたウイルスによって体に強い炎症が起こってしまったとき、「消火器」のような役割を持つ全身性ステロイド(デキサメタゾンなど)や免疫を抑える薬剤(バリシチニブなど)を用いることがあります。これについても、これまでの新型コロナと同様、有効性に影響はないと考えられます。

>パンデミック初期の従来株と比べるとデルタ株などの変異ウイルスは重症例が多かったため、総じてこのタイプの薬剤が効きにくい印象はありましたが、「スパイクタンパクに変異があるから効きにくい」というロジックではありません。

>まとめ
>以上のことから、現時点で明確にオミクロン変異ウイルスの影響を受ける治療薬は、抗体カクテル療法カシリビマブ/イムデビマブと考えられます(表2)。現在開発元などが正確な有効性について調査中です。

>オミクロン変異ウイルスばかり報道されていますが、国際的にはまだデルタ変異ウイルスの流行が主流です。今後オミクロンがデルタに取って代わるのかどうか、注視が必要です。

>倉原優
>呼吸器内科医
>国立病院機構近畿中央呼吸器センターの呼吸器内科医。「お医者さん」になることが小さい頃からの夢でした。難しい言葉を使わず、できるだけ分かりやすく説明することをモットーとしています。2006年滋賀医科大学医学部医学科卒業。日本呼吸器学会呼吸器専門医・指導医、日本感染症学会感染症専門医、日本内科学会総合内科専門医・指導医、日本結核・非結核性抗酸菌症学会結核・抗酸菌症認定医・指導医、インフェクションコントロールドクター。※発信内容は個人のものであり、所属施設とは無関係です。

<参考=「オミクロン変異ウイルスに新型コロナ治療薬は効くのか 既存の承認薬は使用できるか?」(Yahoo!ニュース)>
https://news.yahoo.co.jp/byline/kuraharayu/20211209-00271794

Re: <コロナ>「オミクロン株」特徴は<?> - シバケン

2021/12/10 (Fri) 00:27:13

<表2>
新型コロナ治療薬のメカニズム(筆者作成)

Re: <コロナ>「オミクロン株」特徴は<?> - シバケン

2021/12/10 (Fri) 07:18:26

<写真3>
モルヌピラビル(提供:Merck & Co Inc/ロイター/アフロ)

Re: <コロナ>「オミクロン株」特徴は<?> - シバケン

2021/12/10 (Fri) 09:03:16

<表4>
オミクロン変異ウイルスに対する治療薬の影響(筆者作成)

Re: <コロナ>「オミクロン株」特徴は<?> - シバケン

2022/02/18 (Fri) 17:50:00

<副題=2022年2月現在/これまでに分かってきたオミクロン型の性質>


<表>
これまでに分かってきたオミクロン型の性質


>新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」の派生型「BA.2」が欧州やアジアなどで広がりを見せている。オミクロン型の主流の変異型「BA.1」と比べて感染力が強いだけでなく、一部の抗体薬が効きにくい可能性も出てきた。ワクチンの効果や症状など、オミクロン型について最近の分析で明らかになってきたことをまとめた。

>BA.2の感染力は?
>世界保健機関(WHO)によると、ゲノム解析の国際データベース「GISAID」に登録されたオミクロン型の症例のうち、2022年の第5週(1月31日~2月6日)は21%がBA.2だった。2月14日時点で、デンマークやインド、中国、フィリピンなど10カ国・地域がBA.2の割合が50%を超えて優勢になったと報告した。まだBA.2が優勢になっていない南アフリカや米国、英国などでもBA.2の割合は増え続けている。

>岸田文雄首相は17日夜の記者会見で「BA.2に置き換わることなどにより、再度感染状況が悪化する可能性には十分注意しなければならない。感染状況に悪化の兆しがあった場合には、即座に対応を見直す」と語った。

>東京都は都内のBA.2の発生状況をいち早く把握するため、デルタ型とオミクロン型を判別できるPCR検査に加え、BA.1とBA.2を区別する検査も独自に始めた。都健康安全研究センターが1月末~2月17日に285検体を調べたところ、BA.2の疑いがある検体が1件あった。9割はBA.1で、残りはデルタ型や解析不能だった。

>家庭内の感染を調べた英国やデンマークの報告によると、BA.2はBA.1よりも感染者から他の人にうつる二次感染リスクが高いようだ。さらに、BA.2が各国で拡大する背景には、うつりやすさ(二次感染リスクの高さ)だけでなく、感染サイクルの速さも影響している可能性が出てきている。

>英保健安全局(UKHSA)が11日に公表した報告書によると、ある感染者(一次感染者)が発症してから次の感染者(二次感染者)が発症するまでの「発症間隔」はBA.1の平均3.72日(3.62~3.80日)に対し、BA.2は平均3.27日(3.09~3.46日)で約半日短くなっていた。BA.1とBA.2の発症間隔はともにデルタ型(平均4.09日)より短い。

>発症間隔はある感染者から他の人にうつるまで(一次感染から二次感染まで)の「世代時間」に近い数字になると考えられており、感染サイクルの速さを示す指標だ。オミクロン型の世代時間はデルタ型より短く、感染が連鎖するサイクルが速いことが急拡大の一因となった。BA.2はBA.1よりも感染サイクルがさらに速い可能性がある。

>ワクチンの効果は?
>新型コロナウイルスのワクチンの2回接種や追加接種の効果は、BA.1とBA.2で大きな違いはないようだ。2回接種の発症予防効果は低下しているが、3回目接種によって改善する。英保健安全局は10日公表の報告書で、米ファイザー製や米モデルナ製、英アストラゼネカ製のワクチンの効果をひとまとめにした分析を示している。

>2回目接種から25週間以上たった人での発症予防効果はBA.1に対して10%、BA.2では18%だった。3回目接種から2~4週間後の発症予防効果はBA.1で69%、BA.2で74%に上がり、10週間以上たつとBA.1で49%、BA.2で46%に低下する。BA.2についてはまだ推定値の幅が大きいが、追加接種の重要性は明らかだ。


>治療薬の効果は?
>オミクロン型に有効と考えられている抗体薬でも、BA.2には効かない可能性が出てきた。米コロンビア大学のグループは、米リジェネロン・ファーマシューティカルズの抗体薬「ロナプリーブ(カシリビマブ・イムデビマブ)」など19種類の抗体についてウイルスの感染を阻害する能力(中和活性)を調べ、査読前の論文にまとめた。

>ロナプリーブに含まれる2種類など17種類の抗体は、BA.2にほとんど効果がなかった。英グラクソ・スミスクライン(GSK)の「ゼビュディ(ソトロビマブ)」はBA.1に一定の効果があるものの、BA.2では効果が著しく低下していた。また、米イーライ・リリーの「ベブテロビマブ」はBA.1とBA.2の両方に効果があり、英アストラゼネカの「シルガビマブ」はBA.1に対する効果が低いが、BA.2には有効だった。

>試験管レベルの実験結果は人での実際の効き目と必ずしも一致しないが、中和活性が低下した抗体薬は治療効果が下がっている可能性が高い。オミクロン型の患者であっても、BA.1とBA.2では投薬の方針を変える必要が出てくることも想定され、BA.1とBA.2を臨床現場で迅速に区別できる検査体制が重要となりそうだ。


>症状は?
>今のところ、BA.1とBA.2の患者で症状や重症度に大きな違いがあるという報告はない。広くオミクロン型全般の症状については、国内でも分析が進んでいる。

>国立感染症研究所が国の感染者情報共有システム「HER-SYS(ハーシス)」に報告されたオミクロン型の感染者の症状を分析したところ、発熱が約67%、せきが約42%にみられた。味覚や嗅覚の障害は0.8%と少なかった。1月23日までに報告された患者約3600人を分析し、このうち半数以上は20代以下だった。

>オミクロン型では症状の悪化が早いという報告もある。広島県健康福祉局は感染の「第6波」に当たる21年12月下旬から22年1月末までの県内の患者データを分析した。酸素投与が必要な「中等症Ⅱ」以上になった人のうち、発症から3日以内に悪化した人が35%を占めた。第5波では10%にすぎなかった。感染が疑われる人を素早く検査し、重症化リスクの高い人を滞りなく治療することがより重要になる。

>厚生労働省の専門家組織「アドバイザリーボード」の資料によると、がん、糖尿病、肥満、喫煙者など重症化のリスク因子のいずれかがある人の場合、中等症Ⅱ以上になる割合はリスク因子がない人の13倍以上だった。同省が1月1日~20日に診断された感染者のうち約18万人のデータを調べた。ただ、重症化する人を前もって確実に見分けることは難しい。症状の悪化を迅速に捉えて治療できる仕組みが欠かせない。

>東京大学医科学研究所を中心とするグループは、BA.1とBA.2の性質を培養細胞や実験動物を使った研究で比較分析し、査読前の論文にまとめた。細胞の実験では、BA.2はBA.1よりも人の鼻の細胞での増殖力が高く、感染した細胞が周囲の細胞と融合する能力も高かった。細胞の融合しやすさは病原性に関わると考えられている性質だ。

>さらに、BA.2と同じ表面たんぱく質を持つように人工合成したウイルスをハムスターに感染させる実験では、BA.2は体重減少などの病原性がBA.1よりも高く、従来型の新型コロナウイルスと同程度だった。BA.2そのものを感染させる実験ではないが、BA.2の病原性はBA.1と異なる可能性がある。BA.1とBA.2の患者の症状や重症度に本当に違いはないのか、注意を続けたほうがよさそうだ。(越川智瑛、尾崎達也)

<参考=「オミクロン派生型、感染サイクルさらに短い可能性 ここまで分かったオミクロン型」(日本経済新聞)>
(22/02/18)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC165FS0W2A210C2000000/

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